1: 首都圏の虎 ★ 2020/04/20(月) 16:02:19.89 ID:c3hl9YpJ9
新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛やジムの一時閉鎖が続く中、感染リスクを抑えたジョギングに関心が集まっている。専門家は人との距離を空けて走るよう注意喚起し、前後に並んで走る場合の危険性を指摘する研究もあるが、運動不足やストレス解消で自宅周辺を走る人の動きは広がっているようだ。増加傾向の初心者を支援する取り組みも始まった。
晴天の十九日、東京・駒沢公園。休日とあって多数のランナーがにぎわう園内を駆け抜けた。混雑する午前十時~午後三時を避けたランニングへの協力を呼び掛ける看板も。皇居前では平日の午後でも汗を流すランナーの姿がぽつぽつとあった。マスク姿の港区の主婦(34)はテレワーク中の夫とともに訪れ「(ここでは他のランナーとの)距離も取れる。ストレス発散も兼ねて来た」と説明。通っていたジムが「緊急事態宣言」で閉鎖されて走り始めたという。
陸上男子マラソンの川内優輝選手(あいおいニッセイ同和損保)は「約二メートルの距離を常に意識して走るべきだ」と訴える。自身は人が集まる公園を避け、川沿いを走り体力維持に努めている。
プロランニングコーチの金哲彦さんは「普段走っていないような人たちがものすごい数走っている」と指摘し、幅広い時間帯でランナーを見かけるようになったという。そんな初心者にも活用してもらえたらと、自ら立ち上げたホームページで一定のリズムで走行可能な音楽を配信している。走る前後の体操の説明も入り、途中で励ましも。「距離を空け単独で走ってほしい。健康を維持しながら危機を乗り越えましょう」と呼び掛ける。
欧州では日本より厳しい外出制限を課し、屋外運動が禁止された地域もある。国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)は「散歩やジョギングは人が密集していなければ大丈夫」と話し、柔軟な対応を求めた。
海外の研究では並走する場合は感染リスクが下がり、前後の距離は十メートル離れないと飛沫(ひまつ)を浴びる危険性があるとする報告もある。マラソンを趣味とする京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授は動画サイトで「周りの方へのエチケットとして走るときもマスクを着けましょう」とし、マスクが苦手な人に対して布の代替活用を勧めている。
マラソン大会が軒並み中止となり、もともと走りが趣味の人たちには失意の日々が続く。川内選手は三月下旬、海外のランナーに情報提供を呼び掛け、ツイッターで各国の環境をまとめた。フルマラソンを百回以上完走した元市民ランナーの星は「日本ではジョギングをして罰金を払わされることもない。周りに配慮すれば許される環境に感謝し、新しいことに挑戦したり過去の練習内容を分析したり、自分を見つめ直す機会に充ててほしい」と全国のランナーにエールを送った。
◇
晴天だった十九日、名古屋市内の公園や河川敷にはランナーの姿が目立った。二十日午前も同市東区のナゴヤドーム周辺では、雨を避けて走る人たちが見られた。同市千種区の銀行員森秀範さん(61)は「マラソンが趣味。毎週二、三十キロ走るから自分にとってはいつものことだが、緊急事態宣言が出てから走る人が多い気がする。政府も走ることは認めている。ストレス発散にもなっているのでは」と話した。
◆「オンライン」も好評 名古屋ウィメンズ
新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が呼び掛けられる中、三月八日に予定されていた「名古屋ウィメンズマラソン2020」の一般の部に代わって実施されているオンラインマラソンが好評だ。大会事務局によると、今月二十日時点で参加資格のある二万四千人のうち約一万人が完走。完走賞として六月以降、ティファニーのペンダントなどが贈られる。
オンラインマラソンはスマートフォンの専用アプリなどを使って、一般の部に出場予定だった市民ランナーが思い思いのコースを走る方式。五月三十一日までの日程で、参加者は42・195キロの完走を目指す。
2020年4月20日 夕刊
https://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2020042002000219.html
https://www.chunichi.co.jp/article/front/list/images/PK2020042002100169_size0.jpg
晴天の十九日、東京・駒沢公園。休日とあって多数のランナーがにぎわう園内を駆け抜けた。混雑する午前十時~午後三時を避けたランニングへの協力を呼び掛ける看板も。皇居前では平日の午後でも汗を流すランナーの姿がぽつぽつとあった。マスク姿の港区の主婦(34)はテレワーク中の夫とともに訪れ「(ここでは他のランナーとの)距離も取れる。ストレス発散も兼ねて来た」と説明。通っていたジムが「緊急事態宣言」で閉鎖されて走り始めたという。
陸上男子マラソンの川内優輝選手(あいおいニッセイ同和損保)は「約二メートルの距離を常に意識して走るべきだ」と訴える。自身は人が集まる公園を避け、川沿いを走り体力維持に努めている。
プロランニングコーチの金哲彦さんは「普段走っていないような人たちがものすごい数走っている」と指摘し、幅広い時間帯でランナーを見かけるようになったという。そんな初心者にも活用してもらえたらと、自ら立ち上げたホームページで一定のリズムで走行可能な音楽を配信している。走る前後の体操の説明も入り、途中で励ましも。「距離を空け単独で走ってほしい。健康を維持しながら危機を乗り越えましょう」と呼び掛ける。
欧州では日本より厳しい外出制限を課し、屋外運動が禁止された地域もある。国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)は「散歩やジョギングは人が密集していなければ大丈夫」と話し、柔軟な対応を求めた。
海外の研究では並走する場合は感染リスクが下がり、前後の距離は十メートル離れないと飛沫(ひまつ)を浴びる危険性があるとする報告もある。マラソンを趣味とする京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授は動画サイトで「周りの方へのエチケットとして走るときもマスクを着けましょう」とし、マスクが苦手な人に対して布の代替活用を勧めている。
マラソン大会が軒並み中止となり、もともと走りが趣味の人たちには失意の日々が続く。川内選手は三月下旬、海外のランナーに情報提供を呼び掛け、ツイッターで各国の環境をまとめた。フルマラソンを百回以上完走した元市民ランナーの星は「日本ではジョギングをして罰金を払わされることもない。周りに配慮すれば許される環境に感謝し、新しいことに挑戦したり過去の練習内容を分析したり、自分を見つめ直す機会に充ててほしい」と全国のランナーにエールを送った。
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晴天だった十九日、名古屋市内の公園や河川敷にはランナーの姿が目立った。二十日午前も同市東区のナゴヤドーム周辺では、雨を避けて走る人たちが見られた。同市千種区の銀行員森秀範さん(61)は「マラソンが趣味。毎週二、三十キロ走るから自分にとってはいつものことだが、緊急事態宣言が出てから走る人が多い気がする。政府も走ることは認めている。ストレス発散にもなっているのでは」と話した。
◆「オンライン」も好評 名古屋ウィメンズ
新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が呼び掛けられる中、三月八日に予定されていた「名古屋ウィメンズマラソン2020」の一般の部に代わって実施されているオンラインマラソンが好評だ。大会事務局によると、今月二十日時点で参加資格のある二万四千人のうち約一万人が完走。完走賞として六月以降、ティファニーのペンダントなどが贈られる。
オンラインマラソンはスマートフォンの専用アプリなどを使って、一般の部に出場予定だった市民ランナーが思い思いのコースを走る方式。五月三十一日までの日程で、参加者は42・195キロの完走を目指す。
2020年4月20日 夕刊
https://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2020042002000219.html
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【距離取って走快 コロナ禍で広がるジョギング】の続きを読む